嬉しかったクリスマス。2016年が終わります。


明日いつもお世話になっている方々に挨拶回りをすれば、今年の仕事は終了します。

毎年のことですが、年末に限って急な仕事やトラブルが起き、落ち着かないことになります。

私はダメな人間なので、何かしら約束やイベントを入れていないと、すぐに自堕落な生活に

なってしまうので、「忙しいなあ」と感じてるくらいが丁度良いのかもしれません。


今年のクリスマスは素敵なことがありました。

これは手前味噌の親ばか話なので、どうぞ読み飛ばしてください。


私の息子はミッション系の小学校に通っている6年生です。

学校には聖歌隊があり、4年生になる時に立候補制で希望者を募り、かなりシビアな選出法で

選抜します。息子がこの選にもれずに聖歌隊入りしたときは、素直に家族で喜んだものです。

週最低2回の練習があり、出席管理も厳しく、クラブ活動も普通の子の半分の回数に制限され

ます。息子は文句も言わず頑張りました。純粋に歌が好きなのでしょう。

しかし時には「聖歌隊のみんなにお前が一番下手だって言われた」とか

「友達と下校してたら、急にお前には聖歌隊の資格無いぞって別のクラスの子に言われた」

とか、どう考えても理不尽な子供特有の嫌がらせを受けて、落ち込んで帰って来ることがあり

ました。

私はその度に「みんなお前が羨ましいんだよ」と元気づけていました。

息子は非常に細く小さく、スポーツをやっていなかったら心配なくらい頼りないタイプだし、

好戦的な人間ではありません。小さないじめや嫌がらせなどは何度も受けましたし、

その度に少しずつですが強く成長していく印象はありました。でもね、親は心配なんですよ。

どんなに強くなっても。守れるものならば守りたい。


聖歌隊の年間最大のイヴェントであるクリスマス礼拝、今年は最終学年でしかもイヴが

土曜日という曜日周りでした。

息子はその10日くらいに前に急に「僕がソロに選ばれたよ」と言います。

私は6年生に持ち回りで与えられる短いソロのことだと勘違いして、「頑張れよ、上手に

歌おうと思わないで、いつもどおりにな」と軽い対応をしていました。

そんなクリスマス礼拝本番前の小学校終業礼拝のあと、息子が帰宅して私の前で突然

号泣しました。

唖然とする父。

「何があったんだ?」

「終業礼拝でソロの音程を外して曲を止めてしまったの」

Σ(゚д゚lll)

父は仕事柄、コンマスやソリストを務めた際に、音程を外したことなど数え切れません。

逆にそれを気にしてべそかいてたら仕事になりません。泣きじゃくる息子に、気にせず

譜面通り歌うイメージトレーニングなどの練習法を教えてなだめました。

その時息子は真顔で、「父ちゃんはいつも人前で演奏する仕事だけど、僕は絶対無理だ。

今日歌って本当に心から父ちゃんを尊敬した。」と想像もしないことを瞳を濡らしながら

言ったのです。

「と、父ちゃんだっていつも緊張するぞ。何度も経験して慣れるものなんだよ。」

子供に尊敬すると初めて言われた。

切なくも嬉しかったのですがしかし、私はその時点でも息子が歌う「ソロ」の意味をきちんと

把握していませんでした。

運の悪いことに、息子はその直後「おたふく風邪」にかかりました。

扁桃腺の痛みがあってすぐに医者にかかり、抗生物質を投与し続けた結果、クリスマス前には

かなり復調した印象でしたが、声の張りは無く、弱々しい感じです。

こりゃ、無理かな、すごく心配します。

しかし嫌でもすぐに本番はやってきます。


12月24日、開演前100mくらいの入場待ちの長蛇の列ができ、開場してすぐにホールは満席です。

私と娘はやっと3階席に座れました。粛々と礼拝は進みます。はて、聖歌隊は何度も歌ったが、

息子はソロなど歌っていないぞ。

2時間の礼拝はもうすぐ最後の聖歌隊の出番です。オルガンが鳴り響き、聖歌が始まります。

私は身体が震えました。

4節(番)まである聖歌の1節(番)全てを、息子が独唱で歌い始めたのです。

周りの観客はざわめき、「すごく上手!」などの声があちこちで聞こえます。私は学友や

知らないクラスの子にまでいろいろ言われ、落ち込み、泣き、それでも頑張った息子が

実力でソロを勝ち取ったことへの賞賛と、胸のすくような嬉しさに、涙が出て涙が出て

仕方ありませんでした。しかも何百人も前にして緊張の頂点だろうに、落ち着いた

澄んだボーイソプラノで朗々と、2分を超える長大なソロを歌いきった事実に感慨無量で、

ものすごい勢いで涙が止まらず、2~4節(番)は何も出来ませんでした。

娘は隣で我慢しながら泣いている父親に気づくと、笑顔で背中をさすってくれました。

妻も父兄として裏方をしながら泣いていたようです。終演後会った息子は、

「ちゃんと歌えたよ」と照れくさそうに言うと、

すぐに娘と夕飯に何を食べるか口論し始めました。

まず何十年に1回の素敵なイヴを息子にプレゼントしてもらいました。


ありがとう、息子よ。
来年は中学生か。まっすぐ育てよ。




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2016/12/29 (Thu) 01:18 |Blog

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